“愛郷心”溢れる塩原観光マイスター

塩原温泉観光協会 勤務/塩原観光マイスター学院 講師 大塚 好一

塩原温泉観光協会 勤務/塩原観光マイスター学院 講師 大塚 好一

1974年1月20日栃木県生まれ平成19年3月、11年間勤めた那須塩原市役所を退職し塩原温泉観光協会に入る。塩原温泉を支えるのはここに生を受けた自身の使命と信じ、公私ともに地域に根差して日々を過ごしている。目下、ガイドが活躍する塩原を目指して、育成のためのプログラム作りを進めるほか、運動と健康との関係に着目し、ウォーキングの指導者の資格取得を目指し勉強中。

ホームページはこちら

現在のあなたの仕事内容を教えてください

photo

大きく分けると二つ、仕事内容があります。ひとつが塩原温泉観光協会としての業務。塩原に多くのお客様がいらっしゃって頂けるような塩原温泉全体に関わる事業や塩原の観光案内業務ということですね。もうひとつは、今現在の勤務場所でもある、ここ、塩原もの語り館という施設の管理・運営という業務です。塩原もの語り館は、市から指定管理ということで、私どもで管理を請けておりまして、館内には資料館や展示コーナー、また、レストランや野菜直売所などがありますので、観光施設を運営するという仕事があります。

この仕事に“やりがい”を感じる時はどんな時ですか?

photo

そうですね。観光全体のことになりますけど、塩原の温泉と豊かな自然を利用した健康づくりが出来る温泉地ということを目指して、地道に活動をしているのですが、そういったところで、お客様を実際に案内して歩いたりとか、あとは情報発信するということがあるわけですが、ライフワーク的に塩原のいろいろなことを調べるということがあり、それが好きなのでこの仕事を選んだといった経緯があります。塩原の良さを広めていくということ、観光に訪れる方から「あぁ、塩原って良い所なんだ。」とか、「また来たいね。」といった言葉が聞けたときは嬉しいですよ。皆さんそうですけど、「ありがとう」と言ってもらった時が一番ありがたいと思いますし、自分の好きな塩原を、お客さんにも好きになってもらった時、やりがいに感じますね。塩原観光マイスターとして、実際にマイクをつけて外へ案内に出たりします。観光案内所に来ていただいた方に、中で説明することもひとつの仕事なのですが、実際にお客さんを連れて、塩原を散策すること、これが出来ている以上、やりがいは自然に出て来ると感じますね。

お店(施設)のオススメを教えてください

photo

観光協会があるここ、塩原もの語り館というのは、JRバスのバスターミナルのすぐ近くにあり、バスで塩原へいらっしゃる観光客の方が、すぐに立ち寄れる場所です。その中でも、一番のオススメはここから見える景色ですね。川が目の前に流れていまして、吊り橋がかかって、対岸に木々が見えます。もみじとけや木とその他の木が混ざっているのですが、一番は、やはりもみじですね。植栽されたものなのですが、60年程の歴史になります。これが11月になると、一面真っ赤に色づきます。ここの紅葉は、塩原の中でも随一と言っていいほどですね。ですので、もの語り館の2階にあるレストランをご利用いただく場合は、ぜひこの景色を見ながらお食事や喫茶をしていただければと思います。建物の設計も景色を存分に楽しんで頂けるように、川側は全面ガラス張りになっておりますし、1階に舞台のようになっている場所があるのですが、あの場所も景色を背景にして、写真のフレームのように見えるような設計がされています。それから、館内の資料館ですが、明治・大正の時代に塩原には、たくさんの文人が訪れているので、どんな人が訪れたとか、どんな作品を残したのかといった足跡をご紹介しています。塩原は文人の出身地といった場所ではないのですが、本当にたくさんの方が訪れているので、実際にここに来たんだなといったことがわかる作品はかなり数多く展示されています。施設の部分と、四季折々楽しめる自然の部分がこの施設の最大のオススメですね。

仕事を通して、あなた自身の今後の目標を教えてください

photo

塩原を売り込むというか、PRをすることが目標ですね。やはり、色々な原因があるのですが、訪れるお客様というのは減って来ていますので、それでもこの塩原の魅力を伝えていきたいということに使命感を持っています。今後の目標としては、来てよかった、行ってみたい、塩原に行って来たよと言うと、羨ましがられるような観光地にしたいという思いはあります。自分自身としては、観光マイスターとしての活動もありますが、どうやったら塩原の魅力が伝わるかと考えた時、やはり車で点々と見るものではなくて、実際にご自分の足で歩いていただいて、その場所の空気とか、自然の雰囲気、音とかを感じてもらいたいと感じていますし、そういった観光地を、現地の人間が作っていけるようにしていきたいと考えています。観光マイスターは、今年度は4期生で、今現在、第5期生の募集が始まったところです。これまで4期で約160名の方が、マイスターに認定されています。当初始まった頃は、塩原の観光に携わる旅館や商店の方達が中心でしたが、実際には、那須塩原市として、市町村の合併があり、市の広報等でも取り上げられまして、同じ市になった旧黒磯市や旧西那須野町といった地区からの受講生も結構いらっしゃいます。どちらかというと、そういう方のほうが熱心ですね(笑)。受講された方からは、塩原は深みがあるといったような感想をいただきます。観光マイスター育成の中で、今後はガイドを育成するといったといった課程も設けていく予定です。現状の観光マイスターに認定された方が、より塩原に対して研鑽していただける環境を作れればと思いますね。そして、いづれは塩原をガイドする方が、ガイド職として生活が出来るようになれたらとも思っています。雇用の機会を増やすといった意味でも、仕事が無ければ若者はどんどん町を出て行ってしまいますし、若者が今後も住んでいけるような町にならなければ、町自体が衰退していく気がするので。言っていることは凄く壮大なことになってしまうのですが、観光地として一貫してこういった地域つくりを整備していけたらと思っています。

あなたにとって、那須とはどんな場所ですか?

那須塩原の塩原という町についてお話しますね。塩原は私が生まれてからずっと住んでいる場所です。学生時代が無かった訳ではないのですが、たまたま地元の学校ばかりということがあって、一度も家から出ていないという、ある意味では世間を知らないし、ある意味では塩原の時代時代を見て、生活をしてきたということがあります。色々な場面で話すことがあるのですが、以前、色々な土地の青年が集る集会に参加したことがあり、皆さんあちこちで活躍されている方々なのですが、その中で、”愛郷心”という言葉があって、ぴったりだなと自分自身思っていました。それをどう表現出来るかを常々考え、今この仕事をやっています。迷った頃もありました。自分の居場所はここ塩原では無いのかもしれない、抜け出して、リセットしてどこか新天地を探してみた方がいいのか・・・。そんな事も考えたりもしましたが、実際に長期の旅に出た際、訪れたその町の人々や雰囲気に触れた時に、きっと自分が、故郷である塩原に生まれたことは何か理由があって、そこで自分が出来ることが絶対あるだろうと思いました。この豊かな自然から力を貰って、その力を自分の中で変換して、人と町に還元していく、そんな感じで故郷を思っていますね。塩原があるから、自分がいるという感じですね。

NasuWorker 読者(那須に興味を持っている方)へ一言

塩原にはレジャー施設があったり、ここという場所があまり無いということが、上手くPRが図れていないひとつの理由だと思います。塩原は温泉だけと思われていたりもしますよね。ですが、温泉もそうですし、豊かな自然、文学などの歴史等、様々な要素が詰まった、塩原そのものが一つの大きなテーマパークだと私は思います。そのテーマパークが、テーマごとにうまく整理されていないので、まだわかってもらえていないことが多いのですが、本当に魅力がたくさんあって、必ずここ塩原にいらした方には、何かしら印象が残ることがあると思っています。その印象を強く出来るかどうかというのは、塩原の人間である私たち次第なのですが、きっとお客さんも、心を開いて、塩原を訪れてもらえれば、この塩原の良さというものがより自然に入ってもらえると信じています。ぜひ、訪れて、そしてご自分の足で塩原を歩いていただきたいと思っています。ゆっくり、急ぎ足ではなく、塩原を探索してもらいたいですね。とにかくのんびり過ごすということを塩原でしていただければ、五感で感じるものがあると思いますよ。

PageTop